2023/03/10 18:59


AN・G・EL (アン・ジ・エル)のバッグコレクションでは、良質な皮革を熟練の職人の手仕事で丁寧に作り上げる事をテーマにバッグ作りに取り組んでいます。
News.10 timesでご紹介する商品は山羊革を柔らかに鞣してつくられた #2 WAY CLUTCH BAGをご紹介します。

AN・G・ELはCLUTCH BAGのストーリーをリスペクトしたうえで現代的にアップグレードしたデザインを用意しました。バッグとして独立した使用が可能にするためにハンドバッグのようなハンドルを装着しています。このハンドルはベルトの構造と同じように長さの調整が可能で、別にショルダーストラップも用意して2WAYでご使用いただける多機能性を併せ持っています。そして柔らかく仕上がった山羊革を採用したことで、本来のクラッチバッグの使い方である抱え込んで使う際にスムーズな使用感を得ることができます。本体は山羊革の量を多めにとって収納性を高めるとともに山羊革の柔らかさが視覚的にも見て取れるドレープ感がバッグの表面に表れます。サイズは高さが24cm, ボトムの幅が33cmと程よいサイズ感で口廻りに取り出しやすいように伸縮性を持たせた構造になっています。内側にジッパー付きのインサイドポケットと布帛の裏地で収納物を優しく受け止めるよう工夫をしました。デザインのポイントとして手作りの印象をハンドステッチで太い白糸を使い口の両側に一針ずつ入れていますので印象深い効果があります。

『CLUTCH BAGの名称の起源は』
クラッチバッグ(英: clutch bag)とは、肩ひものついていない小型のハンドバッグのことを表します。トートバッグなど大きいハンドバッグの中に入れて持ち運ぶ事もあるため、セカンドバッグとも呼ばれています。基本的に持ち手が付いていないので、抱え込んだり、握り込む様にして持ち、アクセサリー的な意味も含めて女性が持つことが多いバッグです。これは女性の礼装(ドレス)にはポケットが付いていない事がほとんどのため、最低限の化粧品やハンカチなどを入れて携帯するためのバッグでもあります。

『革として使えるために』
なめらかで丁寧に仕上げられた植物由来の製法を採用したキップレザー(子牛の革)と山羊革を使っています。生後1年くらいの革は軽量で柔らかい特性がありますが、鞣す時にはオイルを通常時の3倍の量を使用することで上品なツヤ感をもった美しい革に仕上げています。イタリアやドイツのタンナーと呼ばれる革を鞣す職人から指導を受けて習得した職人が携わっています。サスティナブルの観点からでは、ファッションの為に犠牲になる革と違い、主に食用からの産物として、そして地球環境の汚染にもなりえるので使わなくてはいけない素材として活用することでアパレルにも適している理由があります。

『バッグを組み立てる』
はじめの作業はカッターという専門職の職人がパーツを1パーツごとに裁断をします。ハンドメードで行う組み立てでは、正確な作業が必要なので、ミリ単位で測り革の部分部分の厚みを整えながらの作業になります。次に組み立て作業になりますが、機械があれば製品を簡単に作る事もできます。しかし、AN・G・ELのバッグは職人の手を頼りに工程の80%以上を手仕事で行います。この工場はバングラデシュでも最も難しいとされる仕事を一手に引き受けて成長してきましたので、職人たちの技量は世界でもトップクラスが揃っています。

デリケートな皮革の場合では水分に対して弱い側面があるので、雨などで濡れたと時は布で叩くように水分を取り、定期的に保湿クリーム等でのメンテナンスもお願いします。