2023/04/14 18:39
AN・G・EL （アン・ジ・エル）のバッグを扱う会社GROUNDWORK LABOR INCの起業時のお話と3月に合同展へ参加したお話です。
会社名はGROUNDWORK LABOR INCといいましてアパレル商品と服飾雑貨の輸入と卸売の会社として起業、18歳の会社です。代表者は同じマーケットではよく知られているある会社に長年勤務をしながら多くの経験を重ねた後に独立をしました。社名の由来ですが英国圏のニット工場で働く人々は自分の仕事に強い誇りを持って仕事に向き合っています。彼達は素晴らしいニットウェアーを世に送り出すために地道な作業を1つ1つ積み重ねながら仕事を進めます。華やかさはありませんが実に重要な仕事であり、上質なセーターを作り上げる緻密な作業工程をグラウンドワークと彼達は言います。起業にあたりこの『グラウンドワーク』=GROUNDWORKは代表の仕事に対する志向性として身近に置くために社名にしました。目指した仕事は海外の素晴らしい商品を日本の有力な専門店に紹介し、そのお店の店頭に並ぶことでお客様と出会う機会を創出する為の一助を担う仕事です。そして、海外の生産者が作るアイテムが日本の良店でお客様が購入され、そのお客様の生活の中で末永く愛用していただくことが、私と生産者が最も嬉しく思うことです。
初めての海外出張
会社の命により米国への出張を命じられたのが1979年の11月22日でした。幼少期から友人の兄達にまじり服飾や音楽や自動車の話題を興味深く拝聴していた少しマセタ子供は、いつの日からかアメリカの普段の生活の風景をTVドラマを通して想像を膨らませ、アメリカ人のファッションと生活様式への憧れを持つようになりました。そうです、卒業後に選んだ職種も憧れのアメリカへの道筋をいつの日か通過する自分をイメージして選んだものでした。
社会に出るにあたり選んだ会社で1979年に米国への出張を命じられ、現実の出来事として憧れの米国出張へ赴きました。成田空港からロスアンジェルス国際空港へ(アンカレッジ経由)到着した、カリフォルニアの青い空♪は確かにありましていたく感動してしまいました。その晩は翌日から忙しくなる仕事に備えて宿泊先のダウンタウンにあるボルチモアホテルに宿泊。眠りに付こうとした時にケタタマシイ火災報知機の轟音が響き渡り、外を見ると消防車数十台がホテルの正面に集まっているではありませんか。とても動揺して悪いことを連鎖的に想像したことを今でも忘れません。しかし、何事もなくこの界隈でよくある悪戯だったようでした。やれやらという気分でアメリカの第1夜は熟睡で終える事となりました。翌日の早朝から8日間で11の州を訪れてビジネスミーティングと商品の買付けを繰り返し、最終的にはNewYorkからLos AngelsのフライトでWestern Bootsの会社の社長から頂いた雪の上を歩く時に使う『カンジキ』を抱えている姿を、ロスを目指す半袖とショートパンツのアメリカ人に笑われたことを思い出します。今振り返るととてもハードなスケジュールの出張でしたが、社長に同行させていただきながら感じたことは多くあり、その後の代表の仕事に取組む考え方の基礎が培われた出張でした。訪問した会社は記憶ですが、ALDEN, COLE-HAAN, RED WING, JUSTIN, DURANGO, ET・RIGHT, QUOODY MOCCASIN, MINNETONKA MOCCASIN等でした。
海外出張のお話は長くなるので今回はここまでとしますが、機会を作りましてまたお話をさせていただきます。
TOPICS
3月15日、16日の2日間でPROJECT TOKYOという合同展示会に出展しました。
有楽町の東京国際フォーラム Hall-Eの会場には多くのファッション・バッグ・シューズ・アクセサリー等の海外・日本の出展ブースが並び、多くの来場者が訪れていました。バイヤーもインターナショナルで北米カナダ・USA・韓国・中国・台湾・シンガポール・英国・フランス等から商品開発を目的に来日していました。国内は主要な専門店・百貨店・WEB SHOP等のバイヤーがコロナ禍明けで回復を感じるマーケットで販売する新しいブランドを求める様子は、コロナ禍の収束感を感じる風景でした。GROUNDWORK LABORは海外の専門店3社と日本の拘りを以て運営をしている専門店、WEB SHOP等との取引を始める事になり、成果としては上々だったと思います。華やかな雰囲気を纏う合同展示会なので、次回にも参加することを目標に精進したいと思います。
PROJECT TOKYOはもともとNew Yorkで開催されていた『PROJECT』のTRADE SHOWから派生して数年前から東京でも開催しているTRADE SHOWで海外の方達にも馴染みのあるTRADE SHOWです。私も以前在籍していた会社でバイヤーとしてNew YorkのPROJECTで買い付けをした経験があります。会場はハドソン川に近いJACOB JAVITS CENTERだったと思います。
